声優、俳優として活動中の高城元気の個人ブログです。大事なことも日々のことも楽しく記録していけたらいいですねぇ~
バースデーメモリ3 第19話
2011年10月07日 (金) | 編集 |
東京タワー入り口まで戻ったオレを待ち受けていたのは、、

怪党バンブルビー・カンガルー
有明にいたカンガルー。怪党バンブルビーだ!

コレ見よがしに封筒を掲げるとクルリと踵を返し逃げ出した!!

あ~完璧ワナだ。
それでも封筒は間違いなくあそこにある。
待てコンニャロ。

いつも思う。オレの前には日本一機敏な着ぐるみが集まってくるらしい。
何でこんなに早いんだ!?

追いかけること暫く、、公園の中へ。
東京タワーから見る夜景も美しかったけれど、静まり返った夜の公園はまた違った妖艶さを醸しだす。
昼間は子供の遊び場なのに、不思議なもんだね。お化けでも出てきそう。

「おせぇよ。どんだけ待たせるつもりだぁぁ?」

声は見上げた木の上から。
腰掛けた小柄な男性はオレを見下ろし、ウンザリしたように言った。

「どうも、細羽探偵事務所で~っす。えと、アナタは?」

「鈴木三樹三郎」

「?どちらの鈴木さんでしょうか?」

「言ったらまぁ、幕末ってとこかぁ?」

だめだ。話が噛み合ってない。

「お前が今日一日走りまわった場所、、東京ドーム、スカイツリー、南砂町、有明、東京タワー。。これで兄様も復活できる!」

三樹三郎の手には地図が握られている。

「五ヶ所を繋ぐと逆五芒星になるんだよ~☆」

ぉ。さっきのカンガルー。

「ご苦労様でした、細羽蒼真さん。」

いつの間にか眼鏡をかけた鈴木三樹三郎の口調が変わっている。

「失礼。私の名前は伊藤甲子太郎と申します。この五芒星はいわゆる封印術というものでして。」

は、、はぁ、、

「しかし我が一族の者は近づくことができない。そこで貴方に白羽の矢を立てさせていただいたというわけです。」

この人、そっち系の人か?

「貴方へ送った銀の卵で術の力を吸収し、五箇所目、この東京タワーで晴れて術式解除となったわけです。細羽さん、貴方は実に優秀な監察方だ。」

無理。
この超展開は流石にキャパオーバーだ。
できる限り穏便に任務を遂行しよっと。

「あ、じゃあ成功報酬ってことであの封筒貰えちゃったりしません?」

「フフフ、面白い人だ。細羽さん、貴方に興味がわきました。折角ですし私とも一勝負していただけませんか?貴方が勝ったら」

「封筒いただき!?」

「ハイ」

「ここまで来たんだ、何だってやってやんよ!」

パンパン!
伊東甲子太郎が手を打つと木陰から見覚えのある男達が現れた。
怪党もじゃもじゃと水場バスで出会った男だ。
水上バスの男が宣言する。

「最後の勝負と言ったらコレだろう!コーラの早のみだ!」

うぐっ

「どうした細羽蒼真?まるで朝一でヘルシアの早飲みで女の子に負けたかのような顔をしているぞ?」

「うっせぇ!それより伊藤さんって言ったっけ?アンタがもし本当に幕末の人ってんならコーラ知らないだろ?ホント、洒落んなんねぇぞ?」

「望むところです」

しーらね。

「一つだけ忠告しといてやる。上着脱いどけこのやろー。」

レディ、、ゴーーー!!!

夜の静寂を打ち破り吹き出すコーラ、響き渡るうめき声。

いつかの地獄絵図再び。

うぉぉっっぉっっぉおぉぉま゛げる゛がぁぁぁぁぁ!!!!


そして、、、

先にペットボトルを空高く掲げたのは、、、

オレ!細羽蒼真だ!!!

顔と服がベットベト。
だって始まる直前に思いっきりシェイクしたもん。
あらゆる意味で汚い。
おぅ、汚くて結構、これが現代の東京砂漠を強く生きる探偵さんの底力だぃ。
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