声優、俳優として活動中の高城元気の個人ブログです。大事なことも日々のことも楽しく記録していけたらいいですねぇ~
バースデーメモリ4 第19.5話
2012年10月06日 (土) | 編集 |

でりんじゃー、、ぇ?

「実は僕、声優の仕事をしています。」

「はぁ。」

「この前のオーディション、人形の力で合格することが出来たんです。」


「それは言い過ぎですよ、オーディションに合格出来たのはそもそもお兄さんにその力があったからじゃ?」

「違います!人形の力です!それに今度のデリンジャー・イン・ビーナス桃崎いおり役、絶対に合格したいんです!!」

「なら尚更自分の力で手に入れないと」

「、、わかりました。では勝負しましょう。人形を持たない貴方が僕より上手くこの役を演じることが出来たら、幸運の人形はお渡しします」

門起が割って入ってきた

「いゃいゃ、コイツただの探偵ですよ?プロの声優の貴方に芝居で勝つなんて、、」

「うっせぇ黙ってろ門起!探偵の仕事には変装だってつきものだ。俺だって成りきりのプロには違いねー」

「いやでも蒼真さぁ~、、」

「勝てばいいんだろ!?、、判定は門起がやれよ、完璧公平にな!お兄さんもそれでいい?」

「いいです。では勝負をする前にオーディション用資料を、、」

「いらないよ」

「でも」

「もう読んだ。持ってるもん。俺もその原稿」

「蒼真?」

「寿司屋の大将に渡されたんだよ、世の中不思議で一杯だねにーちゃん」

「、、わかりました。それでは僕からいきます」

―――

ぐむむ。
この恥ずかしい台詞を堂々と、、
負けるか!

「じゃあ次、俺がやるぜ!門起公平にな!」

「お、おぅ」


―――

どうだ!?

「お兄さんの勝ち~!!」

「はぁ!?ざっけんな!門起てめぇ何そっちに肩入れしてんだよ!?」

門起は構わず続ける

「いゃあ~流石違いますね~、うちのバカも頑張ってましたが、やはり才能の輝きをひしひしと感じましたぁ!!」

「ぉい!」

「この分なら今度のオーディションも合格間違い無し!」

ぁ。

「もうこ~んな危ないぉ人形も必要ありませんね~、なぁ蒼真?」

「あぁ、くっそ~!!悔しいけど俺の完敗です。オーディション、頑張って下さいね♪」

「ぁ、有難うございます、、」

「よ~し、そうと決まればこの人形はこちらで処分しときますね~、、、、(蒼真ずらかるぞ)」

「、、(ガッテン)ぁ、そう言えば名前聞いてませんでした。いいですか?」


「しじみです。アルカディアの闘宴・風刃しじみ」


なるほど、ね。

「いゃあアルカディアの方でしたか~次の目的地聞いてたりしますぅ~?」

どうにも踊らされている感は否めないが、アルカディア。もう避けては通れない。

「オーディション原稿の最後の文を見てください」

「?」

「ここが失われた、天空の塔・・」

「はぁ、、」

「失われたものは、ここよりも遥か天空に近い場所にあります。我等がマスターもそこに」

へぇ。

次の目的地はあそこだろう。

俺達は急ぎ東京タワーを後にした。

その時!


「細羽蒼真~~!!貴様まぁだこんなところにいやがったか~~!!」

獅子だっ!
―その時が来るまで闘うな―
うん、今はきっと違うね。

「門起逃げるぞ!」

「ぇ?おぃ待てって!ひぃ~」

暫く後、、

「門起、獅子は追ってきてない?」

「ゼハーゼハー、あぁ、今のところはな。ところで蒼真、、ゼハーゼハー、俺はホラ、持病のアレでもうダメだ。俺を置いて先に行ってくれゼハー」

「そうか。持病のアレじゃ仕方ないね。兄貴のことは忘れないよ」

「どうせならさっき獅子に捕まっといた方が美味しかったな」

「これ以上話ややこしくするのやめてくれな」


夕闇迫る中俺は一人走り出す。

目的地は、、

東京スカイツリー
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バースデーメモリ4 第19話
2012年10月06日 (土) | 編集 |
夕焼けの東京タワー。


つくづくタワーづいている。

そしてタワー運がない。

電波塔としての役割を終えて尚、変わらない景色を提供してくれ、客の入りも相変わらずだ。


うぉ~、ゆっくり観光したいっす。

「なぁ蒼真」

「何門起?」

「今更だけどさぁ、俺高所恐怖症」

「何故ついてきたのか」

「もう携帯の画面以外みれない」

「良かったね、なまじ見えたらこんなバタバタして勿体ないって悔やむよ」

門起には後で足元ガラス張りの絶景ポイントを紹介してやろうと思う。


―東京タワー展望フロア―

「すみません、ちょっといいですか?」

「、、はい?」

カフェで熱心に何かの資料を見つめる青年。
手元には小さなマスコット、紫色のでいびもいびがあった。

「その人形どちらで?」

「!こ、これは幸運の御守りなんです。これさえあれば、、僕は、、」

あぁ何たることか。
純朴な青年の心は悪魔の人形に魅入られてしまった!
なんて。
こんな表現もあながち間違っていないかも知れない。
その位の必死さがあった。ここはひとつ、、

「いゃあ、危ないところでした」

「ぇ?」

「幸運のパワーがあると嘘をついてその人形を高値で売り付けたり奪い合いの暴力事件に発展したなんて報告が何件も私の元へ寄せられています本日は私その危険な人形を回収すべく一日東奔西走している次第です申し遅れました私細羽探偵事務所の細羽蒼真でーす」
「探偵?いゃ、あの、僕は、、」

「蒼真がなんか探偵っぽいこと始めたぞ」

一日付き添っている新聞記者とコソコソ話している門起。
実はこれ、以前門起が使っていた詐欺の手口のリスペクトだったりするのだが。
よし、一気に畳み込む。

「いゃあ実に危ないその人形には本来力なんてありません噂が人間の欲望を掻き立てひいては争いの渦を広めて行くあーアナタが巻き込まれてしまう前に私が回収いたしましょう」

「いやです!!」

「、、なぜ?」

「これがないと、、僕はデリンジャー・イン・ビーナスになれないから!」

は?