声優、俳優として活動中の高城元気の個人ブログです。大事なことも日々のことも楽しく記録していけたらいいですねぇ~
バースデーメモリ4 第21話
2012年10月07日 (日) | 編集 |

スカイツリー脇の階段を駆け上がると黒スーツ姿の男が何かを振り回しながら走り込んできた!!

ヨーヨー。

「やっときたか、細羽蒼真!俺はアルカディアのオウガオブアリーナ、かりのてきだぁぁ!!」

「やっぱアルカディアか!」

「我等がマスターは最上階にいらっしゃる。ここを通りたければこの俺と勝負しろ!!」

熱い。
この人熱いなー。
周りの人がめっちゃ見てる中、ヨーヨーのトリックを決めてみせる。

「うまいっスね~」

「勝負はこのヨーヨー、お前にも出来るよう、基本中の基本、ロングスリープ対決だぁ!」

ロングスリープ。
投げたヨーヨーがより長い時間回転していた方の勝ち、、と。

「これを使って時間を計れ」

ストップウォッチを手渡された。

「先ずは俺から、よく見ているがいい、細羽蒼真」

「おう」

シュパ!、、シュルルル、、

かりのてきがヨーヨーを放つと澄んだ音を立てて空転を始めた。

と、

「ぐはぁぁぁぁ!!」

「は?」

「こんな時に、、持病のアレが!!」

かりのてきはその場に崩れ落ちた。

5秒。

「只今のタイム5秒で~す大体」

大体。
俺のストップウォッチ押し忘れちゃった作戦は意味を成さなかった。

「んじゃ、今度は俺ね。5秒越えればいいんだもんね、余裕余裕。えっと、、」

「ぁ、人差し指じゃなくて中指です」

「ん、あぁサンキュ」

やさしいな(笑)

「おっし、いくぜ!せーの!」

ゴッ

何か引っ掛かって0秒。

「蒼真、もう一度チャンスをやろう」

やさしいな(笑)(笑)

「おう!今のはデモンストレーションってやつだ!えと、、」

「ぁ、ちょっと指に引っ掻けて巻くと簡単に、、」

「至れり尽くせりか!!」


勝負?は圧勝に終わった。
「そうだ、アルカディアなんだよな?獅子ってやつの事知ってる?」

「、、」

「まいっか。取り合えず次行ってみるゎ!」

優しきオーガに別れを告げ俺は階段を登った。
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バースデーメモリ4 第20話
2012年10月07日 (日) | 編集 |

「遅い、遅すぎるわ!」

押上駅を出た俺を冷たい怒号が貫いた。

「ぇ?あ、ども」

「こっちよ」

「あの、、」

「いいから付いてきなさい!」

女性のお誘いを無下にお断りするのはスマートじゃない。俺は

「何してるの?早く!」

「サッセ~ン!」

連れて来られたのはスカイツリーのお膝元、おしなり橋。
すぐ隣のけいせい橋で一年前行った怪党との闘いを思いだし、背中がムズムズした。

「全くアナタ、この私をいつまで待たせるつもりなの?待ちくたびれたわ」

「はぁ、、」

「スカイツリーへ行きたいのよね?」

「はぃ、、」

「なら勝負よ!!」

強引だぜ!
嫌いじゃないぜ!

「すいません、あのお名前は、、」

「黙りなさい!、、全てが終わったら教えてあげてもいいわ」

「勝負の内容は?」

「これよ」

ソフトクリームだった。

「アイス持って長い時間待ったんですね」

「溶けるところだったわ、許さないから。これ、似てると思わない?」

言って彼女はソフトクリームを掲げた。

「ぇと、自由の女神?」

「、、下らない」

逆効果。
ソフトクリーム≒スカイツリーだったみたい。

「勝負の方法はこのソフトクリームを早く食べきった方が勝ち。勿論コーンまで全てね。」

「地味に厳しいっすね。新聞記者さん、きっと喋れないからてきとーに盛り上げといて」

「いくわよ?用意、、スタート!」

一口、、
二口、、
簡単そうに見えるけど、、スピードが出ない!
頭いてぇ!
何かが、無茶すんなって俺にブレーキをかける、、!

でも、、勝つのは、、

「終わったー!うぇ~、食い物勝負で挑むとは!びんぼー探偵舐めんなー!!」

「、、仕方ないわね。素直に負けを認めるわ。そのソフトクリームの入れ物を持ってスカイツリーを登りなさい」

「これ?何かに使うの?」

「何を言ってるの?食べた後のゴミはキチンと捨てる!常識よ」

いっけね。そーでした。

「それと、、」

バシッ。
何かを投げつけてきた。

「、、ホッカイロ?」

「ぉ、お腹が冷えたら困るでしょ!!?」

、、

、、、、


ツンデレだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!!!!!!!


「有難う、さて、キミ名前は?怪党じゃないよね?」

「まい。アルカディアで熟練の冒険者をしているわ」

成程。


決戦の時を感じながら俺はスカイツリーを登り始めた。