声優、俳優として活動中の高城元気の個人ブログです。大事なことも日々のことも楽しく記録していけたらいいですねぇ~
バースデーメモリ5 14
2013年10月06日 (日) | 編集 |
俺の降りた築地市場駅から門起の待つ本願寺への距離はちょっしたもんだった。

走っている俺に夜の風は寧ろ心地良かったが、道行く人の中には薄手のコートを羽織る人もいる。

10月だもんなぁ。

門起、気合だ!神様の御前で大フィーバーだけは勘弁だぜ!!?

、、嫌な走れメロスである。

正門から入って真正面、本道の石段を上がった一番上にうずくまる男の影。
顔面蒼白の門起が力なく立ち上がる。。

「そうま~~~」

「わりぃ!、、で?首尾はどうだ?」

「だ、、ダメだ、、」

「!」

「腹減った」

「っざっけんなし!」

「とにかく築地と言えば魚介を食わん手はないぞ、俺は海鮮丼を食う!一応お前を追ってここまで出てきたけどな、一日お花畑に篭っていた俺が新しい情報を持って来たなんて思ったら大間違いだ!参ったか!」

「いーよいーよ、海鮮丼いこーぜ」

「アレ?怒んないの?」

「おう。実はちょっと厄介な暗号文が送られてきててさ、じっくり解いてる時間も無かったから手付かずなんだ。そういうのは得意だろ?一応科学者だし」

「フフン、子供の頃は近所でなぞなぞ門ちゃんって呼ばれてたんだ。お兄さんに任せなさい」

「お、おう、、」

大丈夫、大丈夫、、、だろうな、、?


「ところで門起、頭にはいつものヨレヨレの帽子が乗ってるけどさ、どうした?バリッとスーツなんか着ちゃって。何かヤバイ商談か?」

「いや、蒼真、全然関係無いんだが、明日俺の妹が結婚する。」

「え?俺まだ兄弟いたの!?」

「いやいやいやいや、そういうんじゃないんだ、もう一度言うが全然関係無いんだが、、」

「え?俺まだ兄弟、、」

「いやいやいやいや、、」

おめでとうございます


築地にはすし屋、丼物屋を初め海産物をドドンと押し出した魅力的な店が並んでいたが、迷った末俺たちは一番賑やかで且つゆっくり出来そうな店を選んだ。
モヒカンのおじさんが大酒くらいながらゲハゲハ笑う店内。
内密な話をするにはかえって好都合なのだ。

、、しかし。

それはそれ。
券売機の前で腕組みして唸る兄弟。

「ううううう」

「どうした門起。まだ腹痛いなら俺が倍食うから安心しろよ」

「しっ!気が散るだろう。。」

我が細羽家にとってこれは盆暮れ正月が2、3回めぐってきたかのような大事なのであった。

「蒼真、、俺はこの絶品!海の幸丼にするぞ」

「げ!一番高いやつじゃん!?」

「いいんだ、折角こういう日なんだ。少しは贅沢しないとな」

そっか。つい忘れがちになってしまうが俺今日誕生日だっけ。
門起、マジサンキュー!!
珍しく素直にお礼を言ってしまった、
心の中でだけど。

「じゃ、俺はこの、、マグロづくし丼にするよ」

「おー、じゃあ食券買ったら来いな、席とっとくわ」

「ん?え?自腹ぁ!!!????だっておま、折角の日って、、」

「いやぁ~昨日はまさかの大フィーバー!今日はこっちが大フィーバーなんだけどね☆っつって~ははははは♪」

小躍りしながら奥へ消えて行く門起

「、、、ヤロゥ、、!!今日一日休んだ分きっちり働いてもらうかんなぁぁぁ!!!」
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バースデーメモリ5 13.5
2013年10月06日 (日) | 編集 |
月島駅から築地本願寺だと、築地市場駅が一番近いか。

ヴィィィ、ヴィィィ

メールの着信。

送り主は、、日笠。

高城さん…
黒いマントを…着たやつに…やられ…ぐはっ……!

死にました。


高城さん?
今更ながらに首を捻ってみたがそれどころではない。

また参加者が黒マントにやられてしまった。

落ち着け。
百鬼夜行というゲーム。
参加者同士が妖怪を使役し、謎の女からもらった宝玉を奪い合う。
一番多く集めた参加者が優勝。
優勝者はどんな願いも一つだけ叶えることが出来る。

ここまで俺がコンタクトを取った参加者は

レン(ドラクエ内で行方不明・リタイア?)
伊達(都庁前で黒マントに、、・リタイア)
カリノ(都庁前で黒マントに、、・リタイア)
ユキチ(何者かに、、・リタイア)
翼(何者かに、、・リタイア)
カヤセ(戦闘不能・リタイア)
日笠(黒マントに、、・リタイア)
マヨネーズ(ほそはねとか言ってた共通点。。おそらく地方への出向?・リタイア)

そして保護の依頼を受けている
マキさんのお嬢さん(不明)


俺が全ての参加者を把握出来ているかは分からない。
が、黒マント。
都庁前で2回、一瞬だが目撃したアイツが事件に深く関わっているのは間違いない。

俺の手元には伊達が命がけで守った1個
もじゃもじゃのしりこだま?2個

合わせて3個の宝玉がある。

これがある限りいずれ黒マントともぶつかる時がくる。

御伽噺のような、まるで誰かの作り話のような一日。
でも被害は確実に広がっている。
俺は無事にマキさんのお嬢さんを保護することができるのだろうか?

日は既に完全に暮れていた