声優、俳優として活動中の高城元気の個人ブログです。大事なことも日々のことも楽しく記録していけたらいいですねぇ~
バースデーメモリ5 16
2013年10月07日 (月) | 編集 |
ザーーー、、、ザザザーーーーン

何とも不思議な場所だった。
実に閉鎖的で開放的。

コスモビューティー

窓から見える景色はただの綺麗な夜景とは趣きが少し違う。
遥か地平まで真っ黒な空間に激しく主張する街の明かり。

ザザザーーン、、

宇宙を連想させるBGMの間に時折流れるさざなみのような音が微かに空気を震わせる。

「おおおおおお!!!すげぇぇぞ蒼真!こっち来てみ、、、、おぇぇぇぇおぇっぇ」

テンションMAXでえづいている門起が意味分からなさを明後日の方向へ加速させていた。

「気持ちはわからんでもないけどさ、あんま余裕ないからな」

この施設は22時で終わり。
時間は21時30分を回っていた。

一方通行で円周状の回廊はすぐに行き止まりへと辿り着く。


SLeeVe Retry

そこに立っていたのは、、、黒マント、そしてフードの人物。

「黒マントさんちっす。いつもあなたのことを遠くから見てました~」

「。。。」

無反応、と。
代わりに喋りだしたのはフードの人物。

「、、よく来たな。待っていたぞ」

「あんたが黒幕さん?」

「黒幕?何のことだ?まぁいい、見ろ」

言って窓の外を向くフード

「人が、、ゴミのようだ」

「は?」

「ぁ、それ俺が得意な物まね、、」

門起が小声で突っ込む

「私の名前は袖山、、またの名をコソデヤマト・ラピュ、」

「バルス!!!」

今度は俺が突っ込んでしまった

「お前にも別の名があるのではないか?イマオカマサキ。。」

ザザザーーン

「うぐぁぁぁ、何か引っかかるような気がしないでもないが、、」

「え?蒼真、お前イマオカマサキなの?」

「いや、門起、もうこれ以上出生の秘密的なの増やすのよそうぜ、収集つかねぇ」

「まぁいい。実は私は幽霊でな、百鬼夜行で勝って生き返るのが望みだ。」

「幽霊?」

周りをみると、ちょっぴりおかしなものを見る感じの目線がご来場の皆さんから注がれていた。
俺が一人で宴会芸でもしているようにみえるのだろう。

「よくわかんないケド、あんたもただの参加者ってことだろ?で、持ち妖怪はソイツ」

「妖怪、いや怪異赤マントだ」

「え?黒くね?」

「参加者どもの返り血を浴びて、、みたいなことだ」

「ややグロだね」

「さぁ!お前の宝玉をいただこうか」

「ちっ、やっぱそうなるか」

ネムラに目線を送りつつ身構える。

「安心しろ、ここまで宝玉が集まって今の私は機嫌がいい、お前とは私自らが勝負をしてやろう」

「マジで!?しかも俺宝玉3つしかないけどそっちの袋一杯の宝玉全部をかけてくれるなんて袖山さん太っ腹!かっこぃぃなぁ憧れちゃうなぁ!」

「ふふふ、そうだろうそうだろう、私は完璧主義者だ。あえて不利な条件の元、完全な勝利を手に入れる。ただし、勝負内容はこちらが決める、いいな」

「お、おぅ、、」

ゴクリ。。

モンハン4で勝負?

「コレを見ろ、コレが何だかわかるか?」

「、、モンスターハンター、、4」

「そう、モンスターハンター4。。これで勝負すると思うなよ!」

「なぜ出した!?」

「お前、最近携帯をスマホに変えたらしいな、実は私も最近変えた。そこで!勝負はこれ!」

「!」

「LINEゲーム、『LINEでろ~ん』だ!」

「うぉ、俺やったことないぞ!?」

「私もだ!私は正々堂々お前に勝つ!」

「あ、折角だし俺も参加していーい?」

と門起。

「ふん、いいだろう。より高い得点を出した方の勝ち!ではいくぞ、、レディーーー、、ゴーーーー!!!」


ピコピコ、、ビヨヨ~ン

「地味だな」

「あ、消えた」

「ぉ、俺終わった」

「制限時間終わるまでな」


結果

「私は10万点だ!!」

「、、俺!14万点!!!!やったぜぇぇぇぇ♪ぁ、門起は?」

「、、3千点」

なにやってんの?

「袖山!俺の勝ちだな!」

「いや待て!そもそも2対1なんておかしいだろ!」

「さっきまでの太っ腹はどこへ行った!?」

「ふっ、私はフェア精神を重んじるのだ、こんなのいフェアじゃないいい!!」

「子供かよ!、、じゃあも一回だけな!」


ピコピコ。。


結果その2

「フハハハハ!私は16万点だぁ!!!」

「へへ~ん、18万点だぜぇぇ!!!門起は?」

「44万点」

蒼・袖『空気読めよ!!!』

「いやぁ~俺ってこういうとこあるからなぁ~だからギャンブルはやめられない!」

「くそぅ、、俺の京夏たんとの新・イチャイチャ計画が。。」

「京夏たん?」

「こっちの話だ!、、む?あの橋のところにいるは俺に初めに宝玉を渡した女。。それともう一人。何をしているんだ?」


――初めに宝玉を謎の女から2つもらった――


俺の中で最後のピースがはまった音がした

「門起、あの橋の下にいるのが黒幕だ!」

「えー、そうなの!!?」

袖山から宝玉の詰まった袋を受け取り、俺達は急ぎスカイツリーを降りて行った。
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バースデーメモリ5 15
2013年10月07日 (月) | 編集 |
築地市場駅から二つ隣の大門駅へ。
そこで都営浅草線に乗り換え、押上駅で下車。

やってきた塔は赤くない方、この国で現在一番高い建造物。

東京スカイツリー。

一年前、この施設の中腹でとある組織と一戦交えたわけだが、今回はいよいよ頂上へ。
高揚とも焦燥とも言えそうな感覚に包まれる。

猫又の言う俺たちが探しているもの
マキさんのお嬢さんならそれでいい。
こんなゲーム、すぐにやめさせて万事オッケーだ。

しかし、それが宝玉のことだとしたら、、
今現在、おそらく最も多くの宝玉を持つもの、黒マントとそのマスターに鉢合う可能性が高い。

俺はポケットの中の3つの宝玉を握り締めていた。

すると―

「助けてください!!!」

マキさんちのチヒロさん


息を切らせながら走り現れた少女。

「お願いします!この上に、とんでもない力を持った奴がいるんです!あいつを、あいつを倒さないと!」

「え?あ、ちょっと落ち着いて!」

もしかして

「ね、ねえ?キミ名前は?」

「、、マキですけど?」

ビンゴ!

「いやぁ~、奇遇ですなぁ!実は僕、細羽探偵事務所の細羽蒼真と申しまして、キミのお父さんからキミを連れ帰るように依頼を受けてるんですよ~。ささ、こんな危ないゲームはやめて帰りましょう。宝玉、渡しちゃってもらえますか?」

「宝玉は渡せない!!私はこのゲームに絶対勝つの!そうしないとお母さんが。。!!」

もの凄い勢いでまくし立てる彼女の瞳がなぜか虚ろに見えるのは気のせいだろうか?

「あなた探偵って言ったよね?だったらアイツを倒してよ!!ほらっ最上階へのエレベーターの料金、依頼料!!」

「しょうがないなぁ~~~蒼真、行ってみるかぁ」

かわって門起の目は完全にドルマークになっていた。

「こら!門起、受け取ってんじゃねぇ!」

「何を言う、これは正式な依頼だ!」

「はぁ??なに、、あれ?」

気づくとマキさんがいなくなっていた。

「ぁぁぁやっちゃった!見失っちゃったじゃねぇか!!」

「蒼真ぁ、こりゃいよいよ上に行くしかなくなったなぁ」

「ぐ。。」

万が一、あの子が先走って黒マント達の元へ飛び出したら取り返しのつかないことになりかねない。

俺と門起、ネムラ、あと百目はエレベーターの乗り口へと向かった。

アロハ柄のマタニティドレスのような制服に身を包んだ係員さん達が案内してくれる。
エレベーターは4機、日本の四季に合わせた内装をしているらしい。
俺達が乗ったのは春。
桜の模様の壁面が輝きだしたかと思うとエレベーターが上昇を始めた。

フォォォォォンヒュォォォン

不思議なSEとともに電光掲示板の数字がみるみる増える。
現在の高度を示しているのだろう。
気圧の変化も相まってある種異様な空間だ。

「なぁ門起、タイムマシンってこんな感じかな?」

「ぉ、ぉう、、おぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇえぇえぇっぇ」

「!?どうした?」

「俺、高所恐怖症」

「ぉー、あったなそんな設定」

「いや、これマジなやつ。でもホラ、お金もらっちゃったし」

「なんかすげぇね。。」

フォォォォォン、、、、

着いた。
地上450メートル、東京スカイツリー天望回廊
バースデーメモリ5 14.5
2013年10月07日 (月) | 編集 |
いっただっきまーーーっす
門起、大海を喰らう
  蒼真、海の深きを知る

海鮮丼は美味かった!
それはもうテレビの食レポ風にコメントなんて野暮なだけだ。
ただ美味い美味いを連呼するしかなかった。
途中門起が
「俺もう一杯いっちゃおうかなぁ」
とか言ったのでそこは殴っといた。


門ちゃんの世界

カタシハヤ、エカセニクリニ

アシエヒ、ワレシコニケリ

タメルサケ、テエヒ

タメルサケ、テエヒ、アシ


「どうよ門起?何かわかりそ?」

「ん~~~」

今日ここまでにあったことを話し、件の暗号を解きにかかる。

「良くある【たぬき】みたいな読み方も考えてみたんだけど、、」

「それにしちゃ問題文もないだろぅ?」

「ダブってるとこもあるじゃん?そこ繋がるように並べ替えてみたとして、、」


カタシハヤ、エカセニクリニ、タメルサケ、テエヒ、アシエヒ、ワレシコニケリ


「こんな感じ?うへぇ、俺ぜんっぜんわかんないや、頼むよなぞなぞ門ちゃん」

「よし!ググッてみよう」

「は?真面目にやれよ~」

「えーっと、カ、タ、シ、ハ、、、おー出た出た」

「ぇ、出んのっ!!!????」

「、、蒼真、こりゃ暗号なんかじゃないぞ見てみろ」

言って携帯端末を俺に渡す。
全身に鳥肌が立つのを感じた。

【カタシハヤ、エカセニクリニ、タメルサケ、テエヒ、アシエヒ、ワレシコニケリ】

「、、百鬼夜行の害悪を消し去る、、まじない」

「蒼真、このまじないを送ってきたのは誰だ?」

「確か、、翼、ユキチ、カヤセ、と恐らくマヨ」

「お前のさっきの話だとそれ以外の参加者はほぼ『黒マントにやられた』と言っている」

「どういうこと?」

「まじないを送ってきた4人は抗いようのない不思議な力にやられたんだ、怪党カヤセが手も足も出ないんだぞ?そりゃつまり」

「つまり百鬼夜行の害悪そのもの、、黒幕だ!」

喧騒の中、俺たちの時間だけが凍りつく。
だが門起はお構いなしにいつものトーンで言った。

「ってことでおーぃ、出てこーぃ」

柱の影から飛び出す人影
見習い怪党・ネムラ参上!

「ども~~♪おじゃまするねー☆」

、、はぃ?
なんか軽ーい感じの女子が入ってきちゃったよ?

「久しぶり!細羽蒼真ぁ!」

「、、誰?」

「えーーー、前にあったじゃんセセリのとこで」

「、、あぁぁぁぁぁぁぁ!!セセリ直属の戦闘部隊ファレンの構成員!」

「そそ☆」

「ちょ、めっちゃ敵の人じゃん!俺戦ったよ確か!!なんでここが分かった?」

「俺がツイッターで情報流した。その後ちゃんとトイレも流した」

「知らねーよ!門起テメェ何勝手にやってんの??」

「面白そうなことやってるなぁって、来ちゃったよー☆」


ああ頭痛が痛い


「あ、うん、ナツカシイネー今なにやってんの?ファレンとか解散したよね?」

「毎日セセリのトコでトレーニング!今は怪党見習いのネムラだよ☆」

蒼・門「ラッキー☆」

「なぁ!?蒼真ぁ、俺は初めから計算してたんだよ。やっぱりトイレの中ってこう、ピーンと閃くものがあるよなー」

「くっそ、調子いいな。でもネムラ、助かるぜ」

正直、この先妖怪百目だけで切り抜けられるかは怪しかった。


ヴィィィ、ヴィィィ

「お、メールきたきた!送信者は、、猫又!?」


ワシじゃ… 猫又様じ…ゃ…
お主の探しているものが… 高い塔の上にある…
たまを渡してやれなくて… ごめん…ニ…ャ


「猫又のやつ回復してきたってことか??」

「お化けは、しなぁ~なぃ~~♪しかし高い塔って、、どれだ?」

ヴィィィ、ヴィィィ

「お、また来た」


あ…
赤くない方… じゃ…


「律儀だな」

俺たちは店を後にした。