声優、俳優として活動中の高城元気の個人ブログです。大事なことも日々のことも楽しく記録していけたらいいですねぇ~
バースデーメモリ4 第20話
2012年10月07日 (日) | 編集 |

「遅い、遅すぎるわ!」

押上駅を出た俺を冷たい怒号が貫いた。

「ぇ?あ、ども」

「こっちよ」

「あの、、」

「いいから付いてきなさい!」

女性のお誘いを無下にお断りするのはスマートじゃない。俺は

「何してるの?早く!」

「サッセ~ン!」

連れて来られたのはスカイツリーのお膝元、おしなり橋。
すぐ隣のけいせい橋で一年前行った怪党との闘いを思いだし、背中がムズムズした。

「全くアナタ、この私をいつまで待たせるつもりなの?待ちくたびれたわ」

「はぁ、、」

「スカイツリーへ行きたいのよね?」

「はぃ、、」

「なら勝負よ!!」

強引だぜ!
嫌いじゃないぜ!

「すいません、あのお名前は、、」

「黙りなさい!、、全てが終わったら教えてあげてもいいわ」

「勝負の内容は?」

「これよ」

ソフトクリームだった。

「アイス持って長い時間待ったんですね」

「溶けるところだったわ、許さないから。これ、似てると思わない?」

言って彼女はソフトクリームを掲げた。

「ぇと、自由の女神?」

「、、下らない」

逆効果。
ソフトクリーム≒スカイツリーだったみたい。

「勝負の方法はこのソフトクリームを早く食べきった方が勝ち。勿論コーンまで全てね。」

「地味に厳しいっすね。新聞記者さん、きっと喋れないからてきとーに盛り上げといて」

「いくわよ?用意、、スタート!」

一口、、
二口、、
簡単そうに見えるけど、、スピードが出ない!
頭いてぇ!
何かが、無茶すんなって俺にブレーキをかける、、!

でも、、勝つのは、、

「終わったー!うぇ~、食い物勝負で挑むとは!びんぼー探偵舐めんなー!!」

「、、仕方ないわね。素直に負けを認めるわ。そのソフトクリームの入れ物を持ってスカイツリーを登りなさい」

「これ?何かに使うの?」

「何を言ってるの?食べた後のゴミはキチンと捨てる!常識よ」

いっけね。そーでした。

「それと、、」

バシッ。
何かを投げつけてきた。

「、、ホッカイロ?」

「ぉ、お腹が冷えたら困るでしょ!!?」

、、

、、、、


ツンデレだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!!!!!!!


「有難う、さて、キミ名前は?怪党じゃないよね?」

「まい。アルカディアで熟練の冒険者をしているわ」

成程。


決戦の時を感じながら俺はスカイツリーを登り始めた。
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