声優、俳優として活動中の高城元気の個人ブログです。大事なことも日々のことも楽しく記録していけたらいいですねぇ~
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バースデーメモリ4 第26話
2012年10月10日 (水) | 編集 |
都庁前じゃ余りにもアバウトじゃない?

駅なの?
都庁の前なの?

迷った時は捜査の基本へ帰れってね。
これ迄に巡った場所は、、

・三軒茶屋、キャロットタワー

・横浜、ランドマークタワー

・東京タワー

・東京スカイツリー

セセリも言ってたっけ。
でいびもいびは高い所を好むと。

ならば、、

俺は東京都庁へ歩みを向けた。

時間はすでに19時30分。

都庁の入り口はどこも消灯されていた。

だが俺は知っている。
以前、外国からの旅行客に都庁への道を聞かれたことがあるのだ。
彼等は『展望室』へ行きたいと言っていた。

あれは確か21時頃。
ならまだやっているに違いない!

そうだよ!悪いコトするんじゃないんだし、迷ったら訊いちゃえ♪

「警備員さ~ん☆」

――


程なく、俺は一ヵ所だけ開かれた小さなドアの前に立っていた。

「ここか、ビンゴだね」

狭く薄暗い入り口にはそれでもかなりの客が展望室へのエレベーターを待っている。

厳重な荷物検査を受け、最上階へ。。


展望室。
ガラス張りの壁から夜景を楽しむ観光客とカップル。
そこに土産物売り場が密集しており、いささか窮屈な印象を受ける。

実際にフロアの大半を占めている中央のレストランスペースはぐるりとパーテーションが囲っていた。

「何かやってんのかね?」

案内を見ると、とあるアニメーション作品の打ち上げが行われているようだった。

俺は見なかった事にした。
理由は分からない。

『都庁前で大きな気が動いています』

アルカディアのマスターの言葉が脳裏をよぎるが、コレの事じゃなければいいなぁ。

俺はそう思いながら一通り客の顔を確かめ「ざ~んねん」と呟き、下りエレベーターへ向かう。

すると

「あの、蒼真さん」


今日一日同行してきた新聞記者、岩澤が話しかけてきた。

「何?手短によろ。俺は何故か一刻も早くここを去りたい。」

「え、えぇ、実はずっともしかしたら、、と思っていたことがありまして」

「勿体ぶるなって」

「今朝蒼真さんの家の近くでこれを拾ったのですが」

「、、でいびもいびだね」

黄色のでいびもいびだった。

「やっぱりそうでしたか」


「おまっ、、ぶっ飛ばすぞぉぉぉぉ~~~っっ!!!!?」



「い、いゃぁ、すみません」

「お前これいくつ目だょ!?」

「5つ目、全部揃いましたね、ヤッタ!」

「5つ目じゃねぇ、ホントはそれ1つ目だろが!何で今言うかなぁ?」

「ホント今思い出したんですよ!」

「確かに高い場所で手に入れることになったけどさ!こんなコンプリート無くね?あーもうグダグダ。早く帰ってドラクエやるわ~」

どっと疲れた俺は、今まさに宴が始まろうとしている展望室を後にした。



でもま、あの中に突っ込めって言われなくて良かったとは心底思う。
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